2009.08.11
AURORA DANCE in 九州

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実にすがすがしい朝であった。
奇跡の皆既日食を体験した翌日、霧島温泉をあとに、JTB北海道企画・屋久島沖皆既日食ツアーご一行様は帰途についた。
死ぬまで忘れない素晴らしい体験を共にできた仲間である。
ありがとう!

熊本空港で一行と別れを告げ、私はレンタカーに乗り込み、海を渡り、島原へと渡った。
そこは1990年から延々と噴火活動を続けた「雲仙普賢岳」の半島である。

私としては先ず、その火山活動がどのようなものだったか、詳しく知りたかった。
真っ先に雲仙岳災害記念館へ訪れた。
そこで、・・・皆既日食の次は、恐ろしい火山活動の記録を目の当たりにした。
今朝までのさわやかな気持ちは、いつしか重苦しい気持ちに変っていた。





大自然の脅威は人類がどれだけ非力であるか、太刀打ちできないかをまざまざと見せつけるものだった。

ところで・・・

なんと!
今夜、私が訪れてオーロラを振る舞う会場は、その活火山の中腹に位置しているのだ!!
ただしその場所は、地形的に火砕流などの被害は直接は受けていないとのこと。
しかしながら、すぐ目の前にその山がそびえている。
・・・
生きている地球を実感するには最高の場所ではあるが、いったいこの場所にオーロラ
を見ようとひとが集まってくれるのだろうか・・・?






7月23日(木)「星のきかんしゃ」長崎県南島原市深江町戊字龍首端

ところが、そのような心配は明らかに取り越し苦労であった。
それまで、北海道と九州との間で、メールのやり取りだけで私を信用してくれた濱口さんが暖かく迎えてくれた。

そしてこの山奥に(失礼)次から次とお客さんが集まってくるではないか!
皆さん、フレンドリーな印象。
いつの間にか盛りだくさんの手料理とお客さんでいっぱいになる。

この夜、結局明け方近くまで数人の方と語り合う。
とっても充実した島原の夜。

星のきかんしゃのオーナーの伊藤さんと



星のきかんしゃのオーナーの伊藤さん、お膳立てしてくれた濱口さん、遠方から集まってくださった皆さまに感謝!
九州の人はとっても温かいですね。



7月24日、はじめて長崎を訪れる。

昨年、広島市民大学で講演させていただいたとき、私は生まれてはじめて広島平和記念資料館を訪れ、衝撃を受けた。
日本人の誰もが共通の意識として、この先、絶対に風化させてはいけないと強く感じた。

長崎原爆資料館においても同様である。

いつも、くだらないことに大騒ぎをする日本人。
物事の優先順位をいつも取り違えている。
たとえばそのエネルギーを、オバマ大統領の「プラハ演説」に同調することに費やしてはどうだろう。
「核なき世界」へ共に歩もう・・・
それはオバマに何かをして欲しいという期待することではない。
断固たる「核兵器廃絶」への意識を共有して、各自ができることを実行して行くことが必要なのである。
日本人なのだから、国民の誰もが核兵器廃絶に同調し、意識を高め、世の中を変えていくエネルギーにしていく強い意志を持つべきである。
それが日本人の義務なのではないか。



2009年8月9日で、長崎は64回目の原爆忌を迎える。

たとえば100回目には世の中はどうなっているのだろうか。
いま私たちに何ができるかわからないが、少なくてもそのような心配を真剣にしているような大人でなくてはならない。
他人ではなく「自分ができること」を行動に移せば良い。




数少ない長崎の被爆の傷跡「浦上天主堂遺壁」。

しかし、広島の「原爆ドーム」にあたるシンボルが今の長崎にはない。
大変残念である。
カトリック教会の浦上天主堂は、爆心地から至近距離にあり、原形を留めぬまでに破壊され、そこにいた信者の全員が死亡したと言われる。
1958年に、後世に伝えるべきその傷跡を政治的な背景から破却されてしまったが、その一部が平和公園内に移されている。





刑務所の周囲の壁。
原爆の炸裂で土台を残し、吹き飛んでしまったのか?




この「下の川」でどれだけの人たちが苦しみ亡くなったのだろう。

その川をごみ捨て場だと思う者がいるのだろうか!?
今の、別な意味の惨状を見た。
すべての日本人がどんなに酔っぱらっても、この川にビールの空き缶を捨ててはいけないという最低限の意識を持っていなくてはならない。


平和公園をひと通り回ったころ、空も泣き出してきた。
それは一気に土砂降りに変るが、いっこうに止まず、カミナリが夜空を光らせる。
やがて坂の多い長崎の道路を川のように流れ出した。

諌早に戻るが、雷雨はますます勢いを増し、カミナリは絶え間なく閃光する。
時折稲妻が地上に落ちる光跡を見せる。

カメラを持っていた私は、思わずこの自然現象を撮影しようと、町から離れ、海岸の方へ車を走らせる。
とにかくカミナリが止まない。
そして、まさにバケツをひっくり返したような雨はいっこうに止まず、撮影どころではない。

車を停めてこの自然現象を眺めているが、カミナリがすぐ近くで落ちている。
閃光と同時にバシーン!という爆音が響く。
自分に落ちるのも時間の問題と判断、立体道路の下に避難する。






が、気がつくと、自分が走ってきた道が冠水し、海のようになっているのだ。
恐ろしくなり、道らしき方向に車で突進、何とか抜ける。

私はこの夜、恐ろしい雷雨のなか、車の中で過ごした。
次の日、なんと北九州では史上最多雨量を記録したことがわかった。

今回の旅は、皆既日食から火山噴火、豪雨、カミナリと、自然の表情はダイナミックに変貌する。





武雄市では相当な被害が出ていたよう。
このような水害を始めて目の当たりにした。

この夜、佐賀県嬉野市にある「嬉野交流センター」では無事にスライドショーを行うことができた。





主催をしてくださった皆さんと打ち上げ。

一通のメールがこのような素晴らしいご縁に結びついた。
お世話になった岩村さん、ありがとうございます。

九州の旅は変貌する自然現象と、あたたかい人たちとのご縁にあふれた、素晴らしい旅になった。

来年、またお邪魔します。


COMMENT (2)

投稿者:Tomo 2009.08.11

久し振りのコメントです。1度か2度(わすれちゃった!)書いたのですが、
ボツだったのですね。相変わらず精力的にご活躍ですね。


ついに長崎へ…次は広島の原爆資料館も是非見て下さいね。
チャンスは見逃さない中垣さんだとは思いますが。


普賢岳の写真はたくさん見ましたが、中垣さんの写真はとても身近に感じられます。
ところで最期の写真は???

投稿者:aurora 2009.08.11

Tomoさん、こんにちは!
いつもありがとうございます。
こちらの設定ミスで、今までコメントが表示されていませんでした。
実は全くコメントが入らなかったので「変だなあ・・?」と思いつつのんきにしていましたが、こちらの不手際であることが判明し、解決しました。
過去に入れていただいたコメントは表示されていると思います。
今後もお待ちしていますので、どうぞよろしくお願いします。

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