2010.03.30
「カナダ・ホワイトホース オーロラツアー」報告

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 3月11日(木)19:00成田空港、エアカナダAC04は、「中垣哲也と行くホワイトホースオーロラツアー」総勢9名を乗せ、まだオリンピック気分覚めやらぬバンクーバーに向けて飛び立った。
ツアー参加者は、一見何の共通性も感じさせない老若男女。
平均年齢もやや高く落ち着いて見えるが、「オーロラを見たい」という共通の想いを内に秘めた、連帯感の強い集団である。
9名という数は、ちょうどまとまりやすい人数かもしれない。

北太平洋をおよそ10時間飛びバンクーバーに到着するが、乗り継ぎ時間が少なく、到着後直ちに入国審査へ急ぐ。
そして通関、今度は国内線のホワイトホース行き(Air CANADA JAZZ)に乗り継ぐ。
ホワイトホース空港に到着、 ここは、カナダの端、日本で言うと稚内といったところか。
やれやれと言ったところだが、1名分の荷物が出てこなかった。(結局まる1日遅れて届く)

宿泊はホワイトホースのダウンタウンにある一番まともなホテル、そして毎夜、バンに乗り、街から30分程度北へ移動、空の暗い鑑賞地でオーロラを待つ。
私のこだわりで、出来るだけ北へ、暗い空の下へ、静かな場所へ、他のツアー客の混在を避け、我々だけで落ち着いた雰囲気で楽しめるように鑑賞場所をリクエストしておいた。
夜、天候にさえ嫌われなければ、オーロラを体験することは難しくない位置にホワイトホースはある。

ホテルのレストランで、ウェルカムディナーを楽しむ。
早速、ユーコンの地ビールなど試してみる。意外とうまい。

写真1 曇りがちな空

1日目は静かな森の中のロッジ。
残念ながら曇りがちであったが、雲のすき間から、どうも怪しい空の様子がうかがえる。
どうやらここホワイトホースの上空でも、かなり活発なオーロラが現れていたようだ。
晴れていれば・・・・

さて、2日目の夜。

鑑賞地は1日目と同じ、静かな森の中のロッジでオーロラを待つ。

しかし、またしても曇りである。
皆の元気もやや陰りぎみか。
もしかすると、ここまで来てオーロラを見ないで帰るかもしれない・・・という、ちょっとした恐怖をうすうす感じていたかもしれない。

2日目にして、早くもお客さん同士、みな心を開いて連帯感が育まれてきた感じである。
オーロラが現れるまで有意義に過ごしたいものである。
こんな時は親睦を深めようと、参加者全員による自己紹介タイムにした。
オーロラ初体験の方、また過去18回オーロラツアーに参加して、すべてオーロラに会えた大記録を持っている女性など、いろいろである。

一通りの紹介が終わり、最後に私が始めようと思った時、
「星が見えて来ました!オーロラも・・・」
と、ガイドさん。

皆、一瞬半信半疑の様子だったが、いっせいに戦闘態勢にはいる。
防寒具に帽子、手袋、そしてカメラを三脚に取り付けて、外へ飛び出す。

外は風もなく、感覚的に全然寒くない。気温はマイナス10℃前後だろうか。
完全防備の体制でこの気温で無風状態は、全然寒くないと言っても大げさではない。
アラスカ同様、ホワイトホースでもこの冬は、マイナス40℃ほどに冷え込むことは皆無だったようである。

明るい部屋から外へ飛び出すと、思ったよりすっきりと星空が広がっていた。
北の空が見渡せる場所に少し移動すると、
「おお!」
ついに北東の地平線にオーロラが元気に輝いている!!

写真8 はくちょう座ほか

はくちょう座からこと座にかけての天の川とオーロラが融合!
地平線(空の低い位置)に雲が残っているが、その向こうに活発なオーロラが光り輝いている!

写真9 ベガほか

右側の青い輝星がベガ。オーロラよ、もっと近くに来ておくれ!

写真10 記念写真

帰る時間2時に近づくにつれ、雲が多くなってきた。とにかく記念写真。

やがてオーロラは雲に覆われてしまった。とにかくオーロラに会えた。
これで「ちょっとした恐怖心」は取り除かれ、皆に安堵感が感じられた。



ツアー3日目、3月13日(土)「ついに来た!」

3日目の日中は、希望者参加の「ユーコンの動物watching tour」に出かけた。
サファリパークのような広大な土地に、寒冷なユーコンにたくましく生きている動物が放たれているのだ。
実のところ私は行く前、きっと動物園の延長かと若干馬鹿にしていたが、行ってみるとおもしろい!一日中いても楽しめる。

写真11 エルクとヘラジカ

(上)緻密で重たい角を持つエルク。
だから首が太いのだろうか?それとも襟巻きのように首のまわりだけ毛が密になっているのだろうか?

(下)手のひらのような強大な角を落としたヘラジカ。
ちょっと痛々しく見えるが、毎年生え替わるのだそうだ。
間近で見るととにかくでかいシカ(の仲間)である。馬よりもひとまわりも大きい。

写真12 マウンテンゴートと記念写真

断崖絶壁に棲んでいるマウンテンゴートをバックに記念写真。
下から見ると、落ちやしないかと心配になる。

写真13 バッファロー

(上)「バッファローよ、下ばかり向いていても道は開けないぞ。頑張って前進しろ!」

(下)「私のドールシープジャンプ、どう?」

ホワイトホース3回目のディナーは、ダウンタウンから若干外れてはいるがお客さんで賑わうレストランで、メキシコ料理に舌鼓を打つ。
チップの計算も、皆で仲良く?話し合うようになった。

さて、3日目の夜、鑑賞地はドイツ人が所有しているという山小屋であるが、電気も水道もない、トイレはボットン方式の、オーロラを待つには最高の舞台である。

ツアー初日に酒屋で買い込んだワインをオーロラを待つ間に飲もうという案があったが、オープナーを忘れたことで実現しなかった。
そしてついに今夜3日目にしてあけられた。
昨日はついにオーロラに会えたが、やや遠巻き、今夜こそは頭上のダンスを!と、ワインが進むにつれて期待が高まる。

到着時には雲が多く、またかと思ったが、すぐに星がいっぱい見えて来た。

写真14 カシオペア

カシオペアがおわかりになるだろうか?
星がいっぱいありすぎると星座がわかりにくいとクレームがつくほどだ。
何という贅沢。画面右上は二重星団。

こうなったら、気分的にはオーロラは必ずやってくる気がする。

まずは宴会気分が盛り上がってきた部屋でワインをいただこうか。

星空も気分も準備OK!

何となくオーロラが登場するのは時間の問題のような気がしていたが、やはり 定位置である北東の地平線付近が明るくなって来た。
オーロラが出始めたのだ。 しかし、この時点では肉眼ではオーロラを緑色と感じることは出来ない。人の目には明るさが足りないからだ。

写真15 オーロラ1

来た来た!今夜は頭上まで来てくれ!!

いつの間にかオーロラ気分そっちのけで、宴会モードになっている人たちに報告する。
「オーロラがやって来ましたよ!」
どれどれと皆さんが外に集まってくるころには、徐々にその明るさが増してきた。
「いい感じ」

写真16 オーロラと記念写真

早速、記念写真を押さえておく。
でもきっと、もっといい場面でも撮れるはずだ。念のため。

するとどうだろう。
地平線付近がどんどん明るくなって来た。そして「たて筋」が見えて来た。

写真17 オーロラ2

「たて筋」は現れては消え、また別な場所に現れては消え、徐々に活発に、だんだん空の高いところに見えて来た。
私たちに近づいて来たのだ。
次から次と姿と位置を変える「たて筋」に歓声を上げる。

写真18 オーロラと記念写真

ぼんやりしたオーロラは空の半分を淡く染める。
星空&オーロラ空をバックに記念写真。

写真19 魚眼レンズで記念写真

魚眼でいたずらっぽい記念写真。みな満足そう。

写真20 逆立ちした写真

オーロラの前で逆立ち!どういう意味があるかは不明。

写真21 雲とオーロラ

雲が現れてユニークな夜空になった。今夜はこれで帰ろう。



4日目、3月14日(日)「最後のお願い」

最終日は、希望者向けのオプショナルツアーで、天候が良ければセスナ機のフライトによる「カナダ最高峰・マウントローガンと氷河遊覧飛行」が催行されるはずだった。
ところが天候不良で断念。結局、日中はフリーになった。
皆さん、お土産を買いに行くなど、小さなホワイトホースのダウンタウンに繰り出したよう。

夕方、何か予感をさせるような、気持ちのいい夕焼け空になった。
最終日はホテルでディナー、バッファローのシチューなど、ご当地ならではの料理を楽しむ。

さて、オーロラチャンス最終回、ところが曇天のため星も見えない。

最終日なので、お客さんが撮影した写真をプロジェクタで上映会。
始めてオーロラ撮影に挑戦された方も、なかなかの出来映えである。
きっとハマるに違いない・・・

飲食をしながら雑談に花が咲き、なんだかんだと部屋の中でくつろいでしまった。

でも、そろそろ帰る時間。
今日はもうだめだなという雰囲気だった。
ところが皆、まだ名残惜しいのか、誰も帰ろうとしない。
皆、どれどれと暗闇へ繰り出し、今度は真っ暗な曇り空の下で井戸端会議をするように座談会を始める。
わずかながら南側の空が晴れてきて、星がひとつ、ふたつ輝きだした。
「見えた!見えた!!」
それだけで十分ハッピーな気持ちになった。皆、こんな体験は初めてだろう。

だんだん話しが弾む。
「今度は9月にユーコンに来ようよ」


ユーコン版サバイバルツアーに続く。


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