2010.06.27
ドーソンシティーへ「カナダユーコン版・プチサバイバルツアー」報告

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2010年3月15日、カナダ・ユーコン準州ホワイトホース空港へ「中垣哲也と行くホワイトホースオーロラツアー」に参加してくださったメンバーを見送りに行き、私はそのまま残った。

実はこのツアーと入れ替わりに、サバイバルツアーに参加する二人を、すでにホワイトホースに迎えていた。

今回のツアーは「プチ」なサバイバルで、3日間だけのショートな旅。

二人は北海道から参加の♂♀各1名、忙しい仕事の合間を縫って参加してくださった。

レンタカーを手配、我々はマーケットで食料などを買い込み、ユーコン準州の州都・ホワイトホースを発った。

一瞬にして街から離れてしまうほどの小さなホワイトホースだが、ユーコン準州では基幹都市である。

これから向かう北の地には、もはや小さくひっそりとした村しか存在しない。
その中でもホワイトホースより500kmほど北上した、最果ての地とも言える辺境の地にドーソンシティーという、昔ゴールドラッシュで栄えた集落がある。その周辺が今夜の目的地である。


1-Dawson

ずっと向こうまで続く・・・

ユーコン準州には氷河が長年かけて造りだした湖がたくさんある。どれもひょろ長いのが特徴である。


2-Dawson

3月中旬、いつもならまだまだ厳冬期と言えるのだろうが、今年は暖冬であったようである。
ユーコン川の表面に水が流れているではないか!

長い道のりを、参加者のSさんと運転を代わりながら進んだ。

夕方には無事にドーソンシティーにたどり着く。遠かった。

完全氷結したユーコン川を車で渡り、「Top of the World」と呼ばれるアラスカへつながるダートロードに入る。

冬期は完全に通行止めだと思っていたが、数キロ先までは除雪してあり進むことが出来た。
要するに道が途中までしか通れないし、民家など皆無である。
夜になれば誰も来ない「貸し切り状態」となる。


3-Dawson

腹が減っては戦は出来ぬ。街灯など皆無の星空の下で焼き肉をいただく。
もちろん参加者の二人は、厳冬の屋外の暗闇で食事をするのは初めてだろう。
味は好評だった。

食べ終わって満足、空を見上げると、早速オーロラ登場。幸先がいいスタートである。
今夜、期待したい。


4-Dawson

肉眼でははっきりしないものの、撮影するとシャープな線構造も見られる。


5-Dawson

激しくはダンスしないまでも、出始めてから、ほぼ絶え間なくオーロラが舞っている。

いいぞ!いいぞ!その調子!!


6-Dawson

無風であったためあまり寒さを感じなかったが、気がつくとやはり冷凍庫より寒い気温だ。


7-Dawson

想えば遠くへ来たものだ。辺境の地で、3人がこの大空を独占。きっと忘れないね。


8-Dawson

見事なカーテン。風に揺れているよう・・・


9-Dawson

だんだん朝が近づいてくる。明け方によく見られる、ほとんど動かないが線構造の細かい特徴のオーロラが見られた。


10-Dawson

明け方に見られるユニークなオーロラ。北極点の向こう側のロシアの方で活発なオーロラが出ているときに見られるのだという。


11-Dawson

北の空を中心に、180度の超特大シアターに映し出される宇宙劇場。

こんな空の下に立てたこと、宇宙と一体感、掛け替えのない時間。

「夢見てる?」



12-Dawson

ドーソンシティーは100年以上前に金脈がみつかり、ゴールドラッシュで賑わったという。
その名残が街のあちらこちらで見られる。

もしかしたら深夜になったら・・・・?


13-Dawson

ドーソンで見つけた市場。意外と品揃えがあった。


14-Dawson


ドーソンシティーを見下ろす山の上でパスタをゆでる。


15-Dawson

今夜の撮影ポイントは「トゥームストーン州立公園」といって、ドーソンシティーから30分走り、デンプスターハイウェイを1時間程以上北上する。

ここも完全に人里を離れるので、夜空の暗さは完璧だろう。


ところが天候が優れない。風があり、とにかく寒い。野外活動は忍耐を強いられるだろう。

グリズリー注意の警告ポスターもあり、ここは普通にクマが生活している場所と言うことを教えてくれる。もちろん、冬は冬眠中であるが。


16-Dawson

さあ、来たぞ?といった気持ちにさせる。この空にオーロラがでたらいいなあ。


17-Dawson

もっと奧へ。もっと北へ。


18-Dawson

森林限界を超えている。気象状況は厳しいのだろう。


19-Dawson

薄く雲が残る中、また残照の中、早くもやや活発なオーロラが舞いだした。
肉眼では見えないものの、写真ではきれいなピンク色に発色している。

ところが・・・

このあとはダイヤモンドダスト系のキラキラ雪が降り出し、空が見えなくなってしまっ
た。

場所を変えるが、この夜はもう見ることが出来なかった。

最高の場所に来ているのだが・・・



20-Dawson

朝を迎える。車のウィンドウには雪が積もっていた。真っ白で見えない。

夕べはオーロラはほぼ空振りだったけど、今夜があるさ!ということで、先ずは朝食を造ることに挑戦。

やっと火がついた!

味見しなきゃ・・・



21-Dawson

おいしそう?・・・・微妙??


22-Dawson

明日の朝には帰路につく段取りである。
と言うことは、空港から500kmも遠くでオーロラを待っていられないわけである。

ホワイトホースまで戻り、そこからアラスカハイウェイで2時間アラスカより(西へ)移動、Kluane Lakeがラストチャンスの舞台である。


23-Dawson

南の空の低いところにオリオンがいた。日本とは緯度が違うので、ずいぶん低く見えるものだ。


24-Dawson

完璧な星空。これこそ「満天」である。気持ちいいっ!

天の川銀河と、北の地平線に緑色のオーロラが見える。
(肉眼では確認出来ない程度の遠くで弱いオーロラ)


25-Dawson

冬の星座のオンパレード。川が湖に入り込む三角州みたいな場所で。


26-Dawson

満天の下でスープカリーを作る二人。過酷だが、これも貴重な体験なのだ。

映像はこちら → youtubeへ



結局、この夜は北の空からオーロラは近くに来なかった。

3日間のプチサバイバルツアーは1勝2引き分けといった具合か。

しかしこの3日間の体験は、宇宙と地球を感じる貴重な体験であったに違いない。

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